人づくりプロジェクト2022


Client: 株式会社丹青社 様 / 2022
デザインディレクション

丹青社様が新入社員教育の一環として取り組んでいる「人づくりプロジェクト」 。
今回Caroは、デザイン指導の立場で、丹青社様の新入社員様3名とチームを作り、2022年4月から7月までの約4ヶ月間、「 風を感じるきっかけとなるもの」をテーマとしたデザインに取り組みました。
 
・作品名: yuragi
・デザイン・制作株式会社丹青社様 秋山歩花、吉岡勢納、三浦あかり
・監修・ディレクション:株式会社Caro
 


yuragi
 

Photo : Yosuke Owashi


 
忙しく過ぎる日々の中、私たちは心の余裕も失っているかもしれません。
慌ただしさの中で忘れてしまっていること。例えば「ふと穏やかな風に触れリラックスする」といったこと。
そうした心地よさを顕在化させ、気づくきっかけになるプロダクトとしてyuragiを製作しました。
yuragiは目に見えない⾵によって穏やかに動き、心地よい風の存在を感じさせてくれると同時に、屋内と屋外の境界を緩やかに隔て、そして繋いでくれます。
yuragiの佇まいや動きは、私たちの心に少しのゆとりを与えてくれるのではないでしょうか。
 

Photo : Yosuke Owashi


Photo : Yosuke Owashi


Photo : Yosuke Owashi


 
風、それ自体はカタチも無く、目に見えない
「風を感じるきっかけとなるもの」をテーマとして設定し、
見えない風から「動き」を与えられたプロダクトたちを考えました。
 
①風を感じるきっかけとなるもの
②見えない風によって「動く」もの
③風がプロダクトに「動き」を与える
④風を感じることで、どのような「きもち」が生まれるだろうか?
 
上記のよう事柄から発想をスタートさせました。
利用シーンやユーザー設定に基づいたアイディアを出すことはもちろん、常に全体のスケジュールを意識し、開発プロセスの早い段階で製造上の問題点やコストを把握することも重視しました。
 
最終成果物である「yuragi」と名付けられたプロダクト(プロトタイプ)は、羽のフレームは自由に回転ることを可能にするため、ヒンジ部分の構造を考えました。
 
羽素材:アルミ
仕上げ:白アルマイト処理
 
フレ ー ム:スチール
仕上げ:ブラスト処理
 

 


 
以下株式会社丹青社様からの引用です。
 
● 人づくりプロジェクトとは
人づくりプロジェクトは、丹青社を知る「導入研修」、ものづくりを実践する「プロダクト制作」、業務推進に必要な基礎知識を学ぶ「業務の手引き」の3本柱で構成されています。実際のものづくりを通じて様々な困難を経験し、業務の特性に応じた基礎知識を得て、配属後の実務への備えを目的としたオリジナルの実践型新入社員研修です。
本プロジェクトの中心プログラムである「プロダクト制作」では、合意形成やステークホルダーとの関係構築、品質・コスト・納期の管理など実務に近い困難をロールプレイングによって体験し、それらを新入社員が自力で乗り越え、プロダクト完成までやり切ることで最初の成功体験を獲得します。


●「人づくりプロジェクト展2022」

丹青社は、2022年8月23日(火)~9月1日(木)に本社クリエイティブミーツ、2022年9月5日(月)~9月9日(金)に関西支店クリエイティブミーツにおいて、「人づくりプロジェクト展2022」を実施します。
今年で12回目となる本展では、新入社員教育の⼀環として取り組む「人づくりプロジェクト」の中心プログラムである「プロダクト制作」において、第⼀線で活躍するデザイナーや⼀流の職人とともにつくりあげたプロダクトを通し、丹青社が人づくりに取り組む姿勢とこだわりをお伝えします。


※ 株式会社丹青社様ウェブサイトより引用
https://www.tanseisha.co.jp/news/info/2022/post-42301