人づくりプロジェクト2023
Client: 株式会社丹青社 様 / 2023
デザインディレクション
丹青社様が新入社員教育の一環として取り組んでいる「人づくりプロジェクト」 。
今回Caroは、デザイン指導の立場で、丹青社様の新入社員様3名とチームを作り、2023年4月から7月までの約4ヶ月間、「わ」をテーマとしたデザインに取り組みました。
・作品名: COCOCHI
・デザイン・制作 : 株式会社丹青社様 北川 りさ、竹尾 郁美、山田 朋弘
・監修・ディレクション:株式会社Caro
・協力会社 : 株式会社ヒラミヤ、株式会社山二建具
Photo : Yosuke Owashi
「和み」に寄り添う構造体
「和む時間」を考えた時に、「本・飲み物・お菓子」が思い浮かびました。
それらが和んでいる身体にどう寄り添って欲しいのかを考えたのが
このプロダクトです。
3 つのアイテムの位置は身体からの距離・使用頻度から、支える面の形状は、手の届きやすさ・最小限であることから決まりました。
それらをシンプルな形状のパイプが支えます。最小限とすることで軽量となり、気分や時間、季節に合わせて持ち運び、好みの場所で「和む時間」を満喫できます。
Photo : Yosuke Owashi
• 「和み」としての「わ」の時間
• 「和む」アイテムを置いたり、支えたり、収納したりする、「最小限の構造体」
• 和みのために必要な要素とその位置関係にこだわる
Photo : Yosuke Owashi
PEANUTS surface / ピーナツ天板
大きい円に「おやつ」、小さい円に「マグカップ」が乗る。それぞれに必要な最小面積を丁寧に検討した結果、ピーナツのようなかわいらしい形状になりました。
BOOK RACK / ブックラック
最大で、雑誌 2 冊と文庫 2 冊が入ります。
和む時間に欲しい最小限の冊数と、最小限の面積でありながらも使いやすい形状を目指しました。
PIPES / パイプ
それぞれの要素を支える物として、表面積的にも接地面的にも最小限であるパイプを選びました。
SOCKS / くつした
床面をやさしく守る為、接地面は木を使う事を選びました。
【材質および仕上げ】
・フレーム、天板:スチールに粉体塗装
・脚部:檜材(オイルフィニッシュ)
以下株式会社丹青社様からの引用です。
● 人づくりプロジェクトとは
人づくりプロジェクトは、会社を知り、業務推進に必要な基礎知識を学ぶ「導入研修」「業務の手引き」と、ものづくりを実践する「プロダクト制作」で構成するオリジナルの実践型新入社員研修です。実際のものづくりを通じて様々な困難を経験し、業務の特性に応じた基礎知識を得て、配属後の実務に備えることを目的としています。
本プロジェクトの中心プログラムである「プロダクト制作」では、新入社員同士がチームワークを図りながら、ステークホルダーとの合意形成や関係構築、品質・コスト・納期の管理などを通して、実務に近い困難を体験します。それらを新入社員が自分事として取り組みながら乗り越え、プロダクト完成までやり切ることで最初の成功体験を獲得します。
●「人づくりプロジェクト展2023」
丹青社は、2023年8月22日(火)~8月31日(木)に本社クリエイティブミーツ、2023年9月4日(月)~9月8日(金)に関西支店クリエイティブミーツにおいて、「人づくりプロジェクト展2023」を実施します。
今年で13回目となる本展では、新入社員教育の⼀環として取り組む「人づくりプロジェクト」の中心プログラムである「プロダクト制作」において、第⼀線で活躍するデザイナーや⼀流の職人とともにつくりあげたプロダクトを通し、丹青社が人づくりに取り組む姿勢とこだわりをお伝えします。
これまでの約3年間、新型コロナウイルスの影響を受け、研修のほとんどをテレワーク制度による在宅勤務で実施していました。今年は、政府の基本方針の変更に伴い新入社員は状況に応じて働く場所を選択し、オフィスや現場での勤務と在宅勤務を組み合わせながら研修を受けることとなりました。
コロナ禍を経て、人とのつながりの輪(「わ」)をより大切にしたいとの思いから、今年のプロダクト制作では、ひらがな一文 字の「わ」という共通テーマを設定しました。チームごとに、さまざまな視点からテーマを読み解き、デザイナーや協力会社と対話を重ねながらプロダクト制作を完遂しました。新入社員がどのように「わ」を捉え、形にしていったのか、その軌跡をぜひご覧ください。
※ 株式会社丹青社様ウェブサイトより引用
https://www.tanseisha.co.jp/news/info/2023/post-47856