01-nekomemori.jpg 04-nekomemori.jpg 02.jpg neko-case-cmyk-img10996.jpg neko-pack.jpg

nekomemori(ネコメモリ )


Caro inc.

企画立案、プロダクトデザイン、ネーミング、ロゴ、パッケージデザイン、カタロググラフィックデザイン、販売
Design by Hidebumi Yamaguchi (Caro inc.)

ネコとの時間が大切に思える20cm定規「ネコメモリ」
単なる定規ではありません。ネコを知る「きっかけ」になる定規です

 
●「ネコメモリ」は、人間と猫の年齢の関係性が一目で解る20cm定規です。
長さを測る数字は「ヒトの年齢」を表し、その下に配置された小さな数字は「ネコの年齢」を表します。
もちろんネコと人間の年齢の関係性については様々な意見があり、厳密に「測定」出来るものではありません。
それでも、この定規を使うことが「きっかけ」となり、一緒に暮らすネコと人間とが「違う時間の流れ」で生きていることを感じ、そのうえで共に楽しい時間を過ごして欲しい。そんな意図を込めました。
 

 
●「20年を超えて愛用いただければ・・」
ネコメモリは立てておけるほどの「3mmの厚み」を持つ定規です。
市場で流通する30cm以下の定規は、厚さが2mm程度のものが主流です。2mm厚の定規は、故意に曲げると多少「しなり」ますが、実用上はほとんど問題無いでしょう。また、薄ければ材料費が安く済みます。
ですが、私達はネコメモリの厚みについて「3mm」にこだわりました。
なぜならネコメモリは、ネコと一緒に長く使っていただける、耐久性を備えた、しっかりとした道具であるべきだと考えたからです。
20cm定規であるネコメモリは、「ネコの20年」を測る事が出来ます。
さらに言えば、20年分の目盛が足りないくらいのネコ達もいるでしょう。 「20年を超えて愛用いただければ・・」との思いも抱きつつ、厚みを選びました。 3mm厚ですと耐久性が高まりますし、手に持った際にも、しっかりとした素材感も感じられます。
 
 
 
● 開発の背景 : 共に暮らすネコとヒトとの関係はどうずれば深める事ができるのだろう?
コドモ達に伝えたい事・・猫は20年も生きる、ではなく「20年しか一緒に居られない」と思える心。きっかけは、2012年に開催された「イヌとネコと子供のいる暮らし」というテーマのデザインイベントでした。そこで「デザインの力で何が出来るか?」を考えました。
2011年の統計では、犬・猫の飼育数は2100万頭を越え、約3割の世帯で犬・猫が飼われています。一方で「イヌ、ネコ放棄」や、それによる殺傷処分が社会問題となっています。犬を飼い始めるきっかけの1位は「癒しを求めて」でしたが、「子どもにせがまれて」という理由も多数を占めました。犬、猫は生き物であり、飼うにはそれ相当の責任と負担がかかります。生涯面倒をみる気持ちを育てることが、不幸なペットの減少にも繋がるのではないか。コドモに、どうしたらペットを飼う責任を教えられるか考えました。15年後のイヌと、15年後の自分を想像できる様になるにはどうしたらいいのか?「15年しか一緒に居られない」と思える心。それが必要だと思いました。
 
 
■ デザインを仕事としている私たちが考えた事・・
ヒトが日常的に使っているモノにさりげなくネコの知識を入れ、自然と「自分とネコとの関係」を意識させることができないか?
こんな仮説をたててみました。
ヒトが日常的に使っているモノに、さりげなくイヌ、ネコ等の知識が入れられないか?それを使っているうちに、自然と自分とペットとの関係を意識させることができるのではないか?「命」というシビアで切なさも伴う題材を、デザインの力で自然に意識する「きっかけ」をつくり、美しく伝える。このような背景から第1弾である、15cm定規「InuMemori(イヌメモリ)」が誕生しました。「NekoMemori(ネコメモリ)」は、その続編です。
 
第一弾のイヌメモリ
ペットを飼い始めたコドモたちに使ってもらいたいという思いから、コドモ達のペンケースに入る長さ15cmとしました。
 
第2段のネコメモリは、20cm。
定規のバリエーションを考えた際、市場に「20cm定規」がほとんど見当たらない、
オトナは、A4サイズを扱う事が多く、20cm(30cmでは長い)の長さが扱いやすいのでは、という意図からネコ版は「20cm」としました。
 

 
 

クラウドファンディングにもトライいたしました。
https://www.makuake.com/project/palm-saw/